2011年9月30日金曜日

秋本番と衣替え

 本日、前期末テストを終え、その後、終業式を行った。体育館は白一色であったが、土日を挟んで気温はぐっと下がる模様であり、10月3日に行う後期始業式では、濃紺で埋め尽くされよう。20分ほどの式の間、テスト勉強の疲れも見せず、各教員の講話を熱心に聞いている生徒の姿をみていると、清々しい気分になった。
 午後に入ると、グラウンドから運動部員の大きな声が、そして上階からは、合唱部の練習する歌声が、校長室の窓越しのゴーヤの隙間から聞こえてきた。そういえば、夏の暑い盛りには緑を誇っていたゴーヤの葉も、すっかり茶色がかり、二回り小さくなっている。 季節の移ろいに、夏の生徒たちの姿を思い浮かべながら、後期への気持の整理をしている自分にはっと気づいた。

2011年9月26日月曜日

輝く汗と涙

 この3連休の間、県内外で部活動の大会があり、今朝から各クラブ顧問と大会の様子について話を交わした。合唱部は、金沢市で開催された中部大会において、高校A編成の部で金賞を受賞するも、全国大会への切符は惜しくも逃した。課題曲1曲、自由曲2曲を、質量ともにかなりこなしてきた練習で培った力を十分出し切った演奏であったが、あと一歩のところで全国には届かなかった。金沢からの帰途、生徒は溢れる涙を止めようもなかったようだが、この悔しさをバネに、1・2年生には、来年こそは全国への厚い壁を乗り越えるべく、自主自律の精神に更に磨きをかけ、捲土重来を期待したい。
 陸上部は、四日市市で開催された県高校新人大会において、女子三段跳びで優勝するなど、とりわけ女子のフィールド種目での活躍が光った。一方男子は、東海大会出場経験者が今回は振るわなかったが、選手たちは課題をしっかりと受け止めていたようで、来年度のインターハイに向け、今後の練習を通して心身ともに一回り大きく成長することを期待する。両クラブともに、人間力の育成にも力を入れており、「知性・気品・伝統」を重んじる校風をしっかりと胸に刻んだ部員がたくさんいる。今回の経験を糧に更なる飛躍を楽しみにしている。

2011年9月22日木曜日

待ち望んだ秋風

 台風一過の秋風が吹き、気温も下がり、教室もようやくクーラーとお別れとなった。猛暑の頃は、クーラーの中でも汗を拭きながらの授業であったことを思うと、ようやく秋を実感できるようになったものである。自転車で通勤しているので、校長室に入った途端汗がどっとあふれ出てきたが、今日は汗も出ずすがすがしい気分であった。生徒もおそらく同じ気持であろう。
 試験前ではあるが、黙々とグラウンドを走っている陸上部員の姿や、中部大会の演奏曲を練習する合唱部の歌声に、そして、放課後、廊下で真剣な眼差しで教員に質問している生徒の姿に、本校の力強い息吹を感じた。

2011年9月20日火曜日

期末試験前の学校

来週から前期末試験が始まる。そういえば、昼休みや放課後、各職員室前で教員に質問している生徒をよく見かけるようになってきたな、と妙に納得している。授業をしっかりと受け、節目節目の定期テストの対策をきちんと行うことこそが受験勉強の基本であると、いろんな場面で生徒や保護者に訴えており、こうした日常的な努力を惜しまないことを生徒に望む。
 3年生は大学入試センター試験の願書提出が迫っており、いよいよラストスパートに入る時期でもある。早朝から放課後遅くまで、入試問題の質問や進学相談にと、丁寧に対応している教員の姿をみるにつけ、さすがに「面倒見の良い学校」が本校の特徴であるな、と実感している毎日である。

2011年9月12日月曜日

秋季高校野球

 この土日に行われた地区大会の結果、代表決定戦での接戦を制した本校が、秋季高校野球三重県大会への出場権を獲得した。
 土曜日に秋田では、秋田高校(旧制秋田中学校)野球部OBと本校(旧制宇治山田中学校)野球部OBとが96年ぶりに対戦した。第1回全国中等学校優勝野球大会で対戦した両校であるが、その野球部OBによる対戦が実現したことは喜ばしい限りであり、今の選手たちには、是非伝統の重みを感じながら、学業と部活動を両立させ、人間力を大いに鍛えてほしい。
 日曜日には、今回の台風で大きな被害を受けた紀南高校への復旧支援活動に汗を流した。授業や部活動の再開まで、まだまだ懸命な作業が続くと思われるが、一日でも早い復旧を願ってやまない。
 「当たり前の日常がいかに大切なことか、一日一日を大切にしよう」と生徒たちには訴えていきたい。

2011年9月9日金曜日

プラチナの笑顔

 9月8日、9日と2日間にわたって、「プラチナの笑顔が地球を救う」のテーマのもと、山高祭が行われた。昨日の開会式では、生徒会長の挨拶のあと、クラス・クラブ展示のスライドショーによる紹介があり、その後、美化委員会や保健委員会の代表からの諸注意、そして、歌やダンスなどの有志企画の披露があった。
 3年の各クラスは模擬店が中心、1・2年の各クラスは映像やゲーム、踊りの舞台発表等、かなりバラエティに富む内容であった。2日めの最後には、生徒会執行部がまとめた、学校生活の中でのいろいろな笑顔の紹介、福祉体験の中での子どもたちやお年寄りとの触れあいから生まれた笑顔の紹介があった。スクリーンに映し出される映像には、見ているものに訴えかける何かがあり、生徒それぞれの心に深く残ったのではないだろうか。東北大震災の被災地の方々に届けとばかりに、元気一杯にソーラン節を披露したクラス、自己満足に陥ることなく完璧にダンスを披露した有志グループ等々、まさに中味の充実した数々の取組があり、みんなの満足感溢れる2日間であった。
 閉会式の挨拶をする中で、これらを準備し、企画・運営に汗をながした生徒会のメンバーと全校生徒との心が一つになったと感じ、会場の大きな感謝の拍手で幕が閉じられた。

2011年9月6日火曜日

9月に入って

紀伊半島に大きな被害をもたらした台風が去った後、今週に入ってもまだまだ暑い日が続いている。本校では、グラウンドの防球ネットの破損、体育館や一号館の雨漏り等、施設への被害はあったものの教育活動への大きな支障はなく、ほっとしている。生徒たちは、明後日からの文化祭の準備に拍車がかかっており、放課後には、各教室から元気な声が聞こえてくる。美術部や写真部、書道部など文化系クラブの質の高い展示が本校の伝統でもあり、「文化の薫り漂う山高」のベースとなっている。文化祭への取組を通して、感性を磨き、自主自律の精神が涵養されることを期待している。