2011年12月28日水曜日

冬休みの校内

冬休みに入っているが、大学入試センター試験対策の特別編成授業が本日も行われており、廊下を歩いていると、熱気を帯びた教員の声が聞こえてくる。並行して課外授業も組まれており、まさに受験生に休みなしといった状況である。

 一方、体育館やグラウンドでは、1・2年生が部活動に励んでおり、部室の大掃除をしているところもある。テニスコートでは、部員全員でコート整備を念入りに行っており、どのクラブも、顧問も生徒も明るく元気である。

 音楽室では合唱部が練習する歌声が響いており、3号館では吹奏楽部のパート練習が楽器の音を奏でておりと、いつもの日常と変わらない光景である。

 昨日は、職員が中庭のベンチを、真っ白に塗り替えてくれたので、見違えるようになった。校内のあちらこちらに庭木や季節の花を植えたりと、生徒にとっても心の和む環境整備に気を配ってくれているのがありがたい。

 あたりまえの毎日を何気なく過ごす中で、生徒と教職員の絆が自然と生まれてくるような、そんな学校でありたい。

2011年12月23日金曜日

今年最後の全校集会

年末を間近に控え、昨日全校集会を行った。集会の前に、NTTドコモの方から「携帯安全講話」をしていただいたこともあり、集会での私の話は、電子から始めた。

 本校は、1899年に創立されたが、校歌にある「原子の時に生を受け・・」は、20世紀は原子の時代の幕開けであることをうたったものである。創立の2年前に電子が発見され、その後、原子の構造が解明されるなど、ミクロの世界について解き明かされ、その当時では想像もつかなかったような技術が生まれてきた。携帯電話もその産物である。

 微視的な(ミクロの)世界では、巨視的な(マクロの)世界の法則が通用せず、普通の常識では考えられないようなことが起きている。理科の基礎的な知識や考え方を身につけることは、社会で起きている様々な出来事について、自ら考え・判断する力を養う上でとても大事なことである。

 そして、最後は、

 お互いの心の中は見えないが、相手を知り自分を知ること、互いの人権を尊重しながら好ましい人間関係をつくり、絆を強めていってほしい。と締めくくった。

2011年12月21日水曜日

絆を強めた合唱祭

伝統ある合唱祭が伊勢市観光文化会館で行われた。午後1時の開始前に舞台裏で待機していたクラスが、円陣を組み団結と集中を確認している姿を見ながら、開会の挨拶を行った。

 「栄光の架橋」や「ハナミズキ」など、私にも馴染みのある曲から、「A Whole New World」というディズニーのアニメ「アラジン」のテーマソングまで、それぞれのクラスの独自性を発揮しながら、どのクラスも見事な混成3部合唱の演奏であった。

 入退場の様子や舞台での振る舞い・集中度など、合唱以前のレベルではどのクラスも全く問題なく、まさに合唱の中味を競うレベルの濃い発表の連続であった。

 全てのクラスの発表が終わった後、サンタの衣装に扮した20数名のPTA合唱団による「SWEET MEMORIES」の演奏があり、合唱祭に華を添えてくれた。

 最優秀賞であるプラチナ賞をはじめ、各賞を受賞したクラスの発表は、なかでも表現力豊かな見事なものであり、感動が深く胸に刻まれた。

 今回の特別賞は「絆」賞であり、指揮・伴奏・合唱が一体となり、「secret base ~君がくれたもの~」を演奏したクラスが受賞した。まさにクラスの絆の強さを示してくれた発表であり、歌詞にもうたわれているように、10年後まで絆を深めっていってほしいと願っている。

 閉会の挨拶は、「練習に取り組む中で強めていったクラスの絆が、この発表会で学校の絆へと繋がったと確信する。また、明日から、よりよい学校づくりを進めていこう」、と締めくくった。

 会場を後にする生徒たちの晴れ晴れとした表情が、いつまでも瞼にやきついて離れない。

2011年12月20日火曜日

合唱祭前夜

明日は合唱祭である。本日、午後からリハーサルがあり、各クラスが本番さながら練習の成果を披露していた。ベテランの教員に話しを聞くと、このリハーサルを見れば、だいたい本番でどのクラスが金賞を受賞するか、おおよそ分かるとのことである。
 
 リハーサル終了後も、校内の至るところで最後の仕上げを行っており、練習に打ち込む生徒の表情は生き生きとしていた。

 明日は、私も審査員の一人である。各クラスの練習の状況をしっかりと胸に刻み込んで、公正な審査に全力を尽くそうと心に誓った。

2011年12月14日水曜日

魅力ある授業

昨日、書道と英語の公開研究授業を行った。他の高校の先生方にも来ていただき、授業見学の後研究協議を行った。教室の後方にたくさんの教員が並んでおり、最初の方は生徒も緊張していたが、始まるにつれ、参観者の存在を忘れるかのごとく授業に集中していたようである。


 書道では、手作りの短冊に百人一首を書いて、屏風に貼っていき、全員で鑑賞し相互に批評していくといった授業であり、生徒の活動の様子がよく分かり、見事な集中力で仕上げた作品はどれも素晴らしいものであった。

 また、英語では、一斉またはペアでの音読、5分間の集中学習など、指導方法を工夫しながら、メリハリをきかせた授業を展開し、生徒はもちろんであるが、参観者の方も緊張の連続であった。

 明日は、私自身が3年生の特別講座を担当する。書道や英語の授業のように、生徒の持ち味を生かした魅力ある授業を行えるか、早くも緊張してきた。

2011年12月13日火曜日

放課後の教室

夕方暗くなってから校内をまわっていると、まだ多くの教室に明かりがさしている。自習室や3年生の教室では、生徒が熱心に勉強しており、張りつめた雰囲気であった。一方、1年生や2年生の教室では、楽しそうに笑顔で合唱の練習をしていた。

 この時期になると、毎年のように校内で見られる光景であり、その時々の場面で、精一杯のことをしようとする子どもたちの姿は美しいものである。合唱祭は12月21日であるが、かなり前から練習しているクラスもあるようで、クラスごとに本格的な合唱が毎年演奏されるこの行事は、本校の誇るべき伝統でもある。

 合唱の練習を通してクラスが一つにまとまり、生徒同士の和が深まっていくのがよく分かる、と担任がいつも言っている。こうした取組を経て、3年次の大学受験へと、学年全体で向かっていく意識が高まっていくことを期待してやまない。

 最後の追い込みにと、下校時間ぎりぎりまで自習室の机に向かっている生徒、それに応え出来る限りの支援をしていこうと、職員室や進路指導室で遅くまで仕事をしている教員、今私に出来ることは声かけと対話だと、心に刻み実践している毎日である。

2011年12月12日月曜日

充実した出前授業

本日は、2年生の総合学習の一環として、大学の先生による出前授業を実施した。2年生は、これまで総合学習の中で学部・学科調べを行っており、今回は、その総まとめとして、大学の先生の講義を実体験することにより、それぞれの進路実現の参考とするために行ったものである。

 法学、経済学、教育学、英米文学、日本文学、社会安全、工学、医科学の8つの分野に分かれ、「民主主義と自由」、「平家物語の一つの世界~『忠度都落』を読んで~」、「脳で聴くしくみ」等と題して、90分間、授業していただいた。

 講義によってはグループ討論をしたり、教授と生徒との積極的なやりとりがあったりと、生徒にとっては、かなり緊張しながら受けていたようである。

 授業実施後、大学の先生方から生徒の様子を伺ったところ、「温和しい生徒が多く、しっかりと聞いていた」とか、「生徒の反応が今ひとつ・・・」といった感想が返ってきた。

 そういえば、先日の学校関係者評価委員会では、「キャリア教育について、進路指導という範疇を越え、人間形成の視点から幅広く捉えて、系統的に教育活動を展開しては」といった意見をいただいた。

 生徒のアンケートも取っているので、集約し分析した後、先生方に結果報告をするとともに、学校としても、今後のキャリア教育の推進に生かしていきたい。

2011年12月8日木曜日

授業内容の工夫・改善

今週から3年生の特別編成授業が始まっており、その中の選択講座では、数学や国語とともに、外部講師を招いて、租税や福祉等に関する授業も行っている。私も、先日、自然科学入門と題して、40人の生徒を対象に授業を行った。

 身の回りの元素、原子の構造、放射線の種類等について、興味を引くようわかりやすく説明したつもりであるが、どれだけ生徒の心に響いたのか、授業中に生徒が示した反応だけではなかなか分かりづらい。

 日頃は、授業内容の工夫・改善によるわかりやすい授業の展開を先生方に訴えているが、いざ自分がやってみると、なかなか思うようにいかず、まさに赤面の至りである。

 そういえば、先日の学校評議員会では、「わかりやすい授業」と「おもしろい授業」とでは、捉える側面が違っており、「おもしろい授業」を意識することも大事であるとの意見をいただいた。

 まさにその通りであり、次回の授業(12/16に実施予定)に向け、「授業内容を工夫・改善」して臨むつもりである。