2012年7月31日火曜日

7月最終日の学校

朝、8時過ぎ。グラウンドでは、陸上部が練習前の準備体操を一斉に始めている。体育館では、バドミントン女子部員が数名、一斉練習前の自主トレを行っている。

  9時になると夏季課外授業の1限目が始まったが、課外も2週目となり講座数も増え、受講する生徒は3学年ともに多くなっている。廊下には行き交う生徒の姿はなく、先生の声だけが大きく響いている。


  夕方4時40分、4限目の課外終了を告げるチャイムが流れると、校門を出て坂を下っていく生徒の列が続き、しばらくすると合唱部の発声練習が聞こえてくる。いつもの放課後の光景である。

  夏休みも今日で、3割がた過ぎたことになる。8月には大学見学や校外模試などが予定されている。生徒たちには、この間を振り返り、気持を入れ替え・引き締めて、明日からまた、一日を大事に過ごしてほしい。

2012年7月27日金曜日

猛暑下の活動

     夏休みに入ってから、猛暑が続いており、今日もうだるような暑さである。水道管の改修工事が行われている中での夏季課外であり、今週は保護者懇談も並行して行ったため、使用教室のやりくりが大変であったが、何とか第一期夏季課外が本日無事終了となる。

  来週の第二期以降は、朝9時開始の1限目から、午後4時30分終了の4限目まで、びっしりと日程が詰まっており、指導する教員、受講する生徒、ともに普段の日以上に大変である。

  自習室や図書館、演習室の一部を自学自習用にと開放しており、課外の合間を縫って、連日多くの生徒が利用している。快適な環境のもと、張りつめた雰囲気の中で勉強もずいぶんとはかどるようである。



  東日本大震災の被災地でのボランティア活動に取り組むため、生徒会執行部の生徒が、今日、現地へ出発した。毎日の地道な積み重ね、日常を離れた校外自主活動、いずれも子どもたちの「人間力」を確かなものにすると信じている。

2012年7月24日火曜日

明日の山高へ

 今日は、本校プラチナホールで、高校入試説明会を行った。7月20日の阿児アリーナから始まり今日で3日目となったが、この3日間で、200名を超える参加となった。

  私と教頭から、120年を超える伝統の中に、「新しい歴史を創らん」の意気込みで、日々教育活動に取り組んでいる旨、詳細に説明した。中学生や保護者の方々は、時折メモを取りながら、終始熱心に聴いていただいた。

  会場となったホールの正式名称は、「プラチナの陽はふりそそぐホール」であり、本校校歌の冒頭の一節に由来している。同窓会の皆様方の多大なご尽力の賜物であり、在校生の活動はもちろんのこと、こうした催しの会場として大いに活用している。



  19世紀末、まさに「原子の時に生をうけ」、それから120年余、世はまさに、『クォークの時代』である。いつの時代にも変わらぬ『自主自立の精神』を養いつつ、強い探求心を持って、時代の変化に対応し輝く未来を切り開く力を身につけた生徒を育てていきたい。

2012年7月23日月曜日

夏休みの挑戦

夏休みに入り、今日から夏季課外が始まったが、並行して、保護者懇談も実施している。校内を歩いていると、課外授業を行う教員の元気な声が聞こえてきたり、教室前の廊下では、椅子に腰掛けて次の懇談を待つ生徒と保護者に出会ったりする。

  生徒昇降口前にはたくさんの靴が並んでいる。インターアクトクラブの生徒が、朝から、卒業生が残していった体育館シューズを手洗いし、汚れを落として日干している状態である。これから順次洗濯機にかけ、その後、スマイルコンテナを通じてタイに送ることになっている。



  この夏、水道管の改修工事も行われているため、一部の棟は完全断水により水道やトイレが使えないなど、不自由な中での学校生活となっている。こうした中での、生徒たちの懸命な取組であり、夏休みを利用しての恒例となってきた。通りがかりの生徒が、「毎年の光景だな」とつぶやいて去っていったのが何やら印象に残った。

  体育館シューズは、一足ずつ紐で結んで箱に詰めて送るが、一つひとつの作業に、タイで気持ちよく使っていただけるようにと、生徒の心が込められている。

  グラウンドや体育館では、いつものように運動部が元気に練習しており、早朝の練習風景が見られないことだけが、いつもと違っているだけである。今日から約1ヶ月の長期休みである。勉強と部活動に明け暮れる毎日の中で、普段はできない「何か」に一つでも挑戦してほしいと願っている。

2012年7月20日金曜日

一学期を終えて

本日は、終業式の前に、表彰式・壮行会を行った。表彰式では、球技大会の学年別優勝クラス、陸上部、写真部、軟式野球部の各大会での入賞者に対し、賞状を授与した。

 壮行会では、はじめに、全国高校総合文化祭富山大会に出場する写真部、合唱部、囲碁部の生徒を顧問が紹介し、その後、私と生徒会長から激励の言葉を贈り、最後にそれぞれのクラブの代表から決意表明があった。写真部、合唱部は伝統と実力のある本校を代表する文化部であり、ここ数年メキメキと力をつけてきている囲碁部とともに、全国での飛躍を期待している。

 その後、司会が生徒会から教員に変わり、終業式を行った。冒頭、校歌斉唱から始まり、校長挨拶では、生徒会行事や部活動での自主自立の取組を讃えるとともに、充実した授業、進路実現を目指した取組の2点について、生徒の一層の意欲喚起を促した。また、生徒会長から、7月末に実施する東北地方へのボランティア活動に対する抱負も披露された。

  各クラスの協力による球技大会のスムーズな進行、壮行会での代表生徒の真意と熱意が伝わる決意表明、生徒会執行部の意識の高さ、等々、生徒たちは、「人間力」を着実に確かなものとしていることを実感し、一学期を良いかたちで締めくくることができた。 

2012年7月18日水曜日

暑さと汗の中での熱戦

   うだるような暑さの中、球技大会が始まった。グラウンドは風もほとんどなく、ぎらぎらと照りつける太陽の下、大きな歓声を受け、ソフトボールとドッジボールのクラス対抗戦が繰り広げられた。



 どのクラスも、体育祭の時に作製したクラスTシャツで揃えており、試合前にクラス全員でスクラムを組むなど、選手の気合いはもちろんのこと、応援にも熱が入っていた。



 男子のソフトボールや女子のバレーは、基礎基本の技術がしっかりと身についている生徒が多く、特に女子バレーは、試合前のトスやレシーブ練習、連携プレーもスムーズで、見ていて気持がよい。明日の準決勝・決勝戦がさらに楽しみである。

 午後からは、伊勢市消防本部から5名の方に来ていただき、生徒を対象とした応急手当講習会を行った。各運動部の代表や保健委員など約50人が参加し、心肺蘇生やAEDの使用手順などについて、全体講習の後、グループに分かれて、一人ひとりが実技指導を受けた。途中、人工呼吸の方法について質問が出たり、一人終わるごとに拍手をしたりと、全員が最後まで熱心に受講していた。

 今回の講習に参加した生徒が、それぞれのクラブ内で、講習内容を話題にし情報を共有することを願っている。
 球技大会の運営ともあわせ、自立した生徒の姿を心に刻んだ一日であった。

2012年7月13日金曜日

英語力の強化

本年度、本校は、英語力の強化に係る文部科学省事業の三重県拠点校である。この取組の一環として、「外部検定試験の活用における英語力の検証」があり、本日午後、3年生全員を対象にGTECを実施した。

 初めての試みではあるが、生徒は熱心に受験しており、一部の生徒の「スピーキング」には、英語科教員全員が対応していた。 

 このGTECの特徴は、「リスニング」、「リーディング」、「ライティング」、の3つの技能について、技能別に絶対評価で測定されることである。今後、全体の英語力を細かく分析し、指導改善に役立てていきたい。

 海外語学研修も本年度で3回目の実施となる。今回の国の事業指定を大きな契機とし、地域の関係者の協力もえながら、国際社会で活躍する人材を育てていこうと決意している。

2012年7月10日火曜日

キャリアガイダンス

今日は、放課後、三重大学の進学説明会を行った。三重大学から全ての学部の先生に来ていただき、学部・学科に分かれての進路ガイダンスとなった。



 どの先生も、パワーポイントを駆使してわかりやすく説明され、150名ほどの生徒は、希望する学部の説明を熱心に聞き入っていた。1年生も20名ほどが参加しており、関心・意欲の高さをうかがわせた。


 
 説明が終わった後、個別の質問にも丁寧に応えていただき、生徒の満足度は非常に高かったようである。

   
 今日のガイダンスを契機に、希望する学部への進学の意志を確固たるものとし、一人でも多くの生徒が進路実現に繋げていくことを期待している。

2012年7月9日月曜日

試験あけの学校

期末試験が終わり、今日からまた、平常授業となっている。朝、正門付近で、自転車を押しながら登校してくる生徒の様子を見ていると、急な坂をものともせず元気一杯である。

  そういえば、今朝の体育館は、いつものバスケットボール部の練習の他にも、多くの生徒が汗を流していたが、早くも球技大会に向けての練習のようであった。

  7月18日の球技大会までは平常授業が続くが、気持を切り替え、メリハリをつけて、試験明けの授業を充実させることが何より大事である。

  放課後の校内は、限りある活動時間を精一杯使おうと、多くの部活動の練習で熱気に溢れている。活力ある学校とはこういう学校だなと実感している。




  
  

2012年7月6日金曜日

橋本紡さんとの交流

  橋本紡さんを本校図書館にお招きし、生徒との交流会を行った。

図書委員や文芸部員など20名ほどの生徒が、橋本さんを囲んでの座談会風の交流となった。

 生徒から、作家になろうとした動機は、とか、伊勢への思いは、といった質問が次々と寄せられるなか、一つひとつの問いかけに、流れる口調で丁寧に応えていただいた。橋本さんの伊勢の地への熱い思いが、なるほどそうなのか、と心にずっしりと響いた。


 生徒は、橋本さんの、作家としての姿勢、人生観などの「語り」に、知らず知らず引き込まれるかのごとく、聞き入っていた。

 図書館の本来の役割とはなんだろうか、と改めて考えながら、学校図書館に思いを寄せる生徒が更に増えることを期待している。今日の交流を通して、橋本さんの人間味を直に感じ、次作への期待が大いに高まった。