2012年12月10日月曜日

大学への扉を開けた出前授業

   「心の健康を考えよう」、三重県立看護大学の船越明子先生の指導で、生徒は、今困っていることやストレスについて、グループで話し合いを進めている。


  受講者が多くなった工学分野では、講義室にぎっしりと座った生徒たちが、「電気自動車の発達と環境問題」について、三重大学工学部の丸山直樹先生の解説に、熱心に聞き入っている。


 
 
  本日の3・4限は「総合的な学習の時間」、2年生は、法学や看護学など希望に応じて7つの分野に分かれ、大学の先生による授業を受けた。

  生物資源分野では、三重大学生物資源学部の水野隆文先生が、「植物で環境をきれいに」のテーマで、植物が物質を吸収し蓄積するメカニズムや、実際に利用されている環境浄化事例について、具体的に話をされた。この分野に関心の高い生徒たちは、難しい内容に知的好奇心を刺激されながら、必死にくらいついていたようである。


  外国語分野では、南山大学の奥田博子先生が、「コミュニケーションとは何か、私たちはどのように『情報』と向き合っているか」、具体例を示しながら生徒に語りかけている。


  教育分野では、皇學館大學の深草正博先生が、「クリエイティヴになるために」のテーマで、生徒と熱心にやりとりしている。授業終了後、「おもしろかったな」と話しながら廊下を歩く生徒たちの感想が全てを物語っている。深草先生には、ここ何年もの間、継続して出前授業に来ていただいており、毎年、生徒たちは楽しみにしている。
 
  法学や経済学は希望者が多く、被服室や会議室といった比較的大きな教室を使用したが、それでも生徒で一杯であった。法学は、三重大学人文学部の前田定孝先生が、「災害時における政府と自治体の役割-なしうることとその限界」のテーマで、経済学は、落合隆先生が、「ゲーム理論と戦略的思考」のテーマで、それぞれ生徒に考えさせる内容の授業であった。

  本日の出前授業を契機に、志望分野を固め、希望する大学への合格を目指してステップアップしていくことを強く望む。