2013年11月29日金曜日

今日までそして明日から 

  週末の授業、3年生にとってはある意味最後の授業となる。週明けの期末テスト終了後は、大学入試センター試験を視野に入れた特別編成授業が行われる。

  国公立大学の推薦入試も大詰めを迎えており、早いところは結果も発表されてきた。気持ちを切り替え、いかに早く次のステップに挑むことができるかである。

  昼頃、宇治山田中学校49期の方が来られ、山中校歌の歌詞入り額を寄贈していただいた。49期同窓の会誌作成も最終校正にかかっているようである。


  夕方、校内を歩きながら、自習室や演習室で黙々と勉強している生徒たちの後ろ姿に、校歌の一節、「切磋功を積む易きを願はず」とエールをおくった。

2013年11月25日月曜日

行うことに全力

  来週は期末テストである。今日は時間割を発表したが、3年生にとっては最後の校内テストとなる。午後になると、雨が降り出し風も強くなり、肌寒さが増してきた。

  廊下を行き交う生徒たちのマスク姿も目立ってきた。入試も控えたこの時期、健康管理には細心の注意を払ってほしい。保健室前では、早めの休養と手洗いの励行を呼び掛けている。
 
  一年生の教室棟、今週の名言は、我が国の女子高等教育の開拓者であり、日本女子大学の創始者でもある成瀬仁蔵の言葉である。

  聞くことの大切さ、そして何より不言実行の精神を養うことの大切さをしっかりと心に刻み、今、この時期、集中して学習に取り組むことを期待する。

2013年11月22日金曜日

活花の品格

  暖色系の色とりどりの花が、自分を主張しながらも互いの存在を際立たせようとしている。
  華道部の生徒が届けてくれた活花には橙色の花があり、これが鶏頭だと知って驚いた。赤やピンクしかないと思っていた私には、この橙色は新鮮であり、その周りの、薄紫のエミールと赤のマロニア、そしてユーカリともども秋の息吹を感じさせてくれた。

  薄紫のラベンダーと思った花が、エミールだと華道の先生に教えられ、また一つ物知りになった気がした。「エミールと言えばルソーか」とつぶやく生徒の反応も素晴らしい。 

  明日は県立看護大学の推薦入試日であり、この活花を前に、最後の面接練習をした。エミールの花言葉は、「変わらない誓い」、「上品」である。看護を目指す誓いを新たに、本校の伝統である「気品」を胸に、試験に臨んでほしい。

2013年11月21日木曜日

モナリザの微笑み

  レオナルド・ダビンチの肖像画:モナリザから感じ取られる神秘さについて、生徒の興味関心を促しながら、どこまでその理解に迫れるか。
  今日は、文科省の英語指定に係る取組の一環で、公開研究授業を実施した。

  まずは、内容について英語で説明・質問し、生徒は英語で答える。その後、英語本文をCDで聞き、内容を説明。内容を把握したところで、ペアでの音読・・・。授業はリズムよく流れるように進められた。

  授業後の研究協議では、「丁寧に説明されていて、たくさんの活動が盛り込まれていてよかった」、「コミュニケーションの場がもっとあってもよかったのでは」、といった意見が交わされた。

   授業を受ける生徒の熱心な姿勢を背景に、「本文の内容と英語力をどういうふうに接合していくか、生徒の興味を引きながらどこまで深く内容の理解に迫れるかが問われる題材であり、教える側がどこまで興味を持って語れるかである。」といった運営指導委員の指摘に深くうなずいた。

2013年11月20日水曜日

想いを伝える

  今日は、2年生を対象に人権講演会・LHRを行った。卒業生による講演「私のまちから学んだこと」を聞き、その後、クラスごとに分かれて、感想や自分の体験をもとに、グループで話し合った。

  講演では、「偏見やうわさに惑わされることなく、自分で正しく判断できる力を身につけること」、「なんでも相談できる親友をつくること」など、生徒へのメッセージも贈られた。小学生から高校生の頃を振り返りながら、その時々の想いを静かに、一言一言、かみしめるような口調で生徒に語りかけていただき、生徒は、しっかりと前を向き、言葉の重みを受け止めているようで、まさに、「心で話を聞いていた」と感じた。

  3限目、一年生の英語の授業は、40名の高校生と、佐八小学校5年生20名とがコラボで行われ、双方が英語でのコミュニケーションを楽しんだ。

  ネットやLINEでのやりとり(言葉のない会話)が横行する現代、人と人とが向き合うことの大切さを改めて感じた一日となった。

2013年11月14日木曜日

小春日和の感動

  風もなく穏やかな今日、昼前に本校の元校長、富内先生が当時の先生とともに来校された。校長室には富内先生の描かれた50号の大作が飾られており、その前で、ひとしきり昔話に花が咲いた。

  高校入試における群制度が導入された当時の校長であり、ずいぶんとご苦労も多かったことと思われるが、今日、直接お話を伺うことができ、「人間味あふれた人柄でうまく職員を掌握され学校改革を進めてこられたのだなあ。」と、静かな感動をおぼえた。

   今週末から、国立大学の推薦入試が始まる。放課後、最後の面接指導を行い、大学を志願する熱い思いを聞きながら、生徒の夢の実現がかなうことを願わずにはいられなかった。

 脈々と築かれた伝統の強みを最大限生かしながら、生徒と職員の満足感あふれる学校づくりを目指し、日々の学校運営にあたらねば、との思いを強くした一日であった。

2013年11月13日水曜日

小論文への対応

  「小論文攻略の第一歩は、小論文とは何か、を正しく理解し、構成するポイントを押さえることである。・・・」今日の一年生総合学習は、第一学習社から森岡厚子さんに来ていただき、小論文ガイダンスを行った。

  生徒は真剣に講師の話に聞き入っている。途中には、自分の意見をまとめる作業も入り、熱心にプリントに記入している。

  放課後、生徒に聞いてみたが、「小論文を書くときのプロセスや注意点がよくわかった」とか、「普段から問題意識を持つことが大事だと思った」といった感想がかえってきた。

  一年生教室棟の今週の名言はシェークスピアである。

  今日のガイダンスをきっかけに、大学入試に挑む意欲を向上させることを願っている。

2013年11月11日月曜日

伝えたい想い

  今日は、鹿児島県ラ・サール高校から丸山先生をお招きし、全校生徒を対象に英語教育講演会を行った。


  学生時代の海外旅行での体験談を中心に、時には英文音読も交えながら、生徒との対話に気を配っていただいた。
 「伝えたいことを、いつか表現する時のために、たくさん刻んでおくことが大切である」この最後の言葉は、生徒の心にしっかりと刻まれたことと思う。

  校長室には、先週末華道部の生徒が届けてくれた風船唐綿が活けられている。

  この花言葉は、「いっぱいの夢」である。学ぶ意欲は、たくさんの夢を持つことで向上する。今日の講演が、その大きなきっかけになることを期待している。

2013年11月6日水曜日

伝統の重み

  昨日は、宇治山田高等女学校の同窓生の集いである「松南会」の総会、懇親会があり、本校同窓会長とともに出席した。80才を超える方々が70名ほど参加され、昔話に花を咲かせながら、校歌や「星の界」など当時よく口ずさんだ歌を歌い、往年を懐かしく振り返られていた。

  穏やかな表情で、佇まいも落ち着いており、お話を伺っているうちに、校長室に掲げられている書の額「幽閑貞静」が頭をよぎった。これは、従一位久我通久卿が山田高等女学校の為に書かれたものである。

  今日は朝から、富内元校長先生の作品「蘇州運河」を校長室に飾っていただいた。
 書、絵、篆刻、詩などに囲まれた校長室は感性を養う空間にもなっており、訪れる生徒が心に響く何かを感じ取ってくれることを願っている。