2014年2月28日金曜日

明日への夢をのせて

 明日は、卒業式。生徒は場をきちんとわきまえて予行に臨んでおり、司会者の指示のもと粛々と進められた。
  蛍の光の斉唱では歌詞ペーパーを見ながらうたっていたが、生徒にとっては歌いなれていない曲となったようである。
  吹奏楽部と合唱部が体育館後方で斉唱の根っこのところを押さえてくれており、厳粛な式に豊かな感性を吹き込んでいる。

  予行に先立ち、3年間無欠席・無遅刻・無早退の生徒、50名に皆勤賞を授与した。卒業生の2割近くが皆勤したことは、学校としても何よりの大きな宝であり誇りでもある。それぞれの夢をのせて、明日を迎える。

2014年2月26日水曜日

パワフルなメッセージ

 「目標をしっかり持つことが大事である。そして、夢を実現するため、しっかり勉強しよう。」本日7限目、本校卒業生である若宮淳志京都大学准教授によるキャリア教育講演会があり、たくさんのメッセージが与えられた。

  有機太陽電池開発の革新的研究を行ってみえる研究者であり、最新研究の状況から、大学・学部選択に至るまで、実に内容豊かな情熱あふれる話に、1時間、生徒はくぎ付けとなった。

  講演終了後、校長室に2人の生徒が質問にやってきた。高校時代の若宮先生と同じく、文武両道に取り組んでいる生徒であり、集中して勉強することの大切さや、その秘訣など、詳しく教えてもらっていた。

  「目標をしっかり持つことがどれだけ大事なことか、実感できた」といった感想も生徒から聞けた。多くの生徒の心に火をつけていただき、生徒にとって忘れられない一日となった。

2014年2月24日月曜日

梅の季節

 厳寒を経て初春の息吹を感じる日となった。玄関前に咲いている梅の花も今が満開である。
 校長室には華道部が活けてくれた梅のつぼみが春を告げている。

 廊下を歩いていても冷え込むこともなく、静まり返った中に教員の声が響いている。一年生教室棟、今週の名言は意味深い。

  アイルランドの作家、ラングブリッジの「不滅の詩」からの至言である。鉄格子の中から外を見ている二人の囚人の全く違った物の見方を述べており、教訓とするところは明確である。

  寒から暖へ、梅から桜へと、自然の恵みを感じるこの時期、生きる力を蓄えることを期待している。

2014年2月19日水曜日

コミュニケーション能力の強化

 単語の音読に始まり、内容理解のリスニングや作文などの活動も取り入れ、流れるように授業は展開していく。
 ペア活動が随所で行われ、生徒の表情は生き生きとしている。

 今日の5限目、英語の文科省事業指定に伴う公開研究授業の光景である。授業終了後、参加者による研究協議会が行われ、神奈川大学の久保野先生から貴重な指導・助言をいただいた。

 英語での授業において、教員に求められる音声表現力・指導力について、具体的な授業の場面での例示とともに話をされ、専門外の私でもよくわかる内容であった。

 「英文を読む場合と違って、音声は順次、リニアーに消えていく。そこをきちんと理解し、生徒が予測しながら理解していくような話し方が求められる」

 相手が理解できるような話し方は英語に限ったものではない。まさに目からうろこの指摘であった。 

2014年2月12日水曜日

これからが正念場

 本日1限目、これから国公立大学前期・中期・後期入試に臨む生徒たちに、最後の激励を行った。

 「合格のイメージを強く持ち、試験時間帯に合わせて時間を区切って勉強すること」、「一つの受験が終わったら気持ちを切り替え次の対策を行うこと」など、この時期ならではの心得について話した。

  100名近くの生徒が、真剣な表情でしっかりとこちらを向いており、思わずこちらも力んでの熱弁となった。
  本日発行の『生徒部だより』の裏面には、「SNS時代 危険性と対策」について述べられている。自ら考える学習時間の確保と内容の充実の面からも、ネットに費やす時間を見直しアナログ思考を大事にすることが求められる。

2014年2月10日月曜日

2月の教室

 2月の教室は静寂と緊張に包まれている。3月上旬には学年末テストがあるため、実質的には一年間の授業の総仕上げとなっている。

 一年生教室棟、今週の名言は、幕末の政治家であり剣の達人でもある山岡鉄舟の修身二十則よりとられている。
 山岡は、「己の知らざることは何人にても習うべく候」とも言っている。互いの良いところを認め合い、貪欲に知識を吸収しながら高潔な人格形成に努めてほしい。

 1・2年生も、3年生も、今日からの3週間が、夢の実現へのまさに正念場となる。

     

2014年2月7日金曜日

授業の魅力

  今日は、2年C組で数学の授業を行った。前期選抜の関係で特別授業を編成しており、その一コマを担当したものである。

  授業の目標は、「大学入試センター試験のベクトルの問題について、教科書レベルの内容をきちんと押さえておけば全員が解けることを理解する」と設定した。

  ベクトルの復習に始まり、問題の解説、作図のコツなど、順を追って説明していったが、最後の一問だけ時間切れとなった。50分間の進め方の難しさをあらためて実感したが、生徒は全員真剣に聞いてくれていたのが、何より嬉しかった。

  授業の最後に、感謝の気持ちを込めて贈られた花束を、生徒の「ありがとうございました」の言葉を聞きながら万感の思いを込めて受け取った。

  花束はそのまま校長室に活けてもらったが、花に込められた思いを大事に、一からまた歩みを進めよう、と決意している。

2014年2月5日水曜日

明日に備えて

 今朝は一段と冷え込んだ。午前中は雪もちらつき、立春から冬へと逆戻りの感がする日となった。

 高校前期選抜を明日に控え、午後から大掃除、会場準備を行った。生徒たちは、1.2年前を思い出しながら、念入りに掃除をおこなっている。

 先月末には、生徒人権委員会で、ソーシャルネットワークをテーマに、ネット社会における人権について話し合った。
  人権委員会からのメッセージとして、「便利だからと言って気軽にSNSを使用せず、自分でしっかりと判断していくことが大切である」、「自分の発言をしっかり考えてから人に伝える」などが挙げられている。
  
  丁寧に拭き掃除をしている生徒たちを見ていると、受検生を迎える温かい気持ちが感じられ、人権意識が浸透していると好ましい気持ちになった。

2014年2月4日火曜日

立春の陽

 昨日までの春の陽気とは一転、寒が戻ったような朝となった。
 
 とはいえ、日中は陽射しも強く、陽光に反射した校舎が中庭の池の水面に揺らいで見える。

 まるで校舎の中を鯉が泳いでいるようである。

 インフルエンザが流行の兆しを見せ始めており、校内ではマスクをつけている生徒が増えている。年度末、立春の陽光に新鮮な息吹を感じとる生活を送っていきたい。