2014年3月31日月曜日

出会いと別れ

  春休みも半ばを過ぎ、明日から新しい年度となる。この時期、どのクラブの練習にも一段と活気が見られる。

  正門へと続く坂道には、三分咲きの桜の木が、昨日の春の嵐にもめげず、新入生を迎える時を、今や遅しと待ち構えている。
  数えきれない青春の、汗や涙、笑いや感動に包まれた想い出が、この坂道に詰まっている。

  明日もまた、部員たちの熱気に包まれるであろうグラウンドに想いをはせ、伝統の重みを感じながら、今この坂道を下っていく。

2014年3月28日金曜日

豪州語学研修(最終日現地からの報告)

  3月27日 曇時々雨 最高気温20℃。今朝はホストファミリー、ホストスクールと涙の別れがあった。ホストファミリーと過ごした海外での10日間は、生徒にとって楽しみでもあり不安でもあったに違いない。
  言葉も文化も異なる国でのホームスティにより生徒は大きく成長し、ホストスクールでの生徒や先生方との交流により、視野は広がったに違いない。

  良い出会いは人を成長させ、豊かにさせる。オーストラリアの人の温かさや優しさに触れ、皆に感謝の気持ちで一杯である。

 たくさんの思い出を胸に、明朝シドニーを出国する。

2014年3月26日水曜日

豪州語学研修(最終日の研修)

 Wed,March 26 曇一時雨 最高気温24℃。ホストスクールでの最後の研修となった。

 午前はホストファミリー宛に手紙を書き、Meranie 先生に添削していただいた。午後は最後のセレモニーが行われ、代表生徒からホストスクールに皆で作った千羽鶴をお渡しした。

 その後、今回参加した生徒一人ひとりに修了証書が授与され、仲良くしてくれたバディにはささやかなプレゼントができた。セレモニーの後は山高生が主役となり、cultural performance を行った。
  山高の紹介では5人がプレゼンし、英語が上手だとお褒めの言葉もいただいた。剣道や空手の演技では、山高生3人のパフォーマンスに現地生徒もくぎづけであった。

  さらにその後、書道、茶道、折り紙のグループに分かれて交流し、お世話になった現地の生徒やホストファミリーに、日本の文化でおもてなしができた。
 毎日が充実していた研修も終わり、明日でホストファミリー、ホストスクールともお別れになる。ホストファミリーと過ごす最後の夜、たくさんの想いが去来することであろう。

2014年3月25日火曜日

豪州語学研修(2週目の展開)

 3月25日、晴れ時々曇 最高気温25℃。今日のシドニーはよく晴れ、過ごしやすかった。

 午前中は、ワイルドライフパークに行き、コアラ、カンガルー、タスマニアデビル、ウォンバットなど、オーストラリアを代表する動物をみて感激。野生のカンガルーは生徒がホームステイしている周辺でも見れることがあるようだ。

 午後はオーストラリアを代表する大学のひとつであるMacquarie University を訪問し、学生のトニーさんに案内していただいた。キャンパスが広く、留学生も多く国際色豊かであった。
  語学研修を契機として、世界に羽ばたき活躍する人材が育っていくことを願っている。

2014年3月24日月曜日

豪州語学研修(研修も2週目)

  週明けの24日、今朝は少し雨が降っているが、生徒は元気に登校している。今日のレッスンの最初には、weekend をどう過ごしたか、を英語で発表し合った。ホストファミリーとショッピング、パーティ、ブッシュウォーク、ビーチなどで楽しく過ごしたようだ。
  また、その後のレッスンでは、輪になってゲームをしながら、質問や回答を互いが英語でやりとりするなど盛り上がりをみせ、今日も教室は笑顔や笑いに包まれている。

2014年3月22日土曜日

文化力の結集

  文化部発表会も14回目、吹奏楽・合唱部の音楽発表会から数えて49回目となった。開幕直前、ステージには静かな緊張感が漂っている。
  会場入り口では、受付の生徒が来場者を丁寧な対応でお迎えしている。
 
ロビーでは、華道や書道、美術や写真の作品展示や、文芸部や漫画研究会の作品披露があり、インターアクト部による東日本大震災募金活動も行われている。2階では茶道部が茶会を催している。 
ステージでは吹奏楽部と合唱部の演奏が三部構成で披露され、両部合同の演奏、「風花」と「旅立ちの日に」で幕を閉じた。

 
  終了後会場出口で、合唱部による「ふるさと」が、帰りゆく来場者の心に静かな響きを送っている。文化部の生徒たちの「おもてなしの心」を随所に感じた私は、最後に贈られた花束を手に、温かい拍手に包まれながら会場を後にした。

 伊勢に春を告げると言われる文化部発表会、来年以降も脈々と続けられ、伊勢の伝統・文化の発信の場となることを期待している。


2014年3月21日金曜日

豪州語学研修(5日目の研修)

 研修も5日目となった21日、天気は曇だが、ほとんどの生徒は半袖で登校している。
 レッスンの話題は、Australian animal,airmail,shoppingなどで、英作文を作って発表し合った。

 週末はホストファミリーと swimming in Manly beach,bush walk in Blue mountain などで過ごす予定である。  

 ホストファミリーと過ごす週末は、コミュニケーションツールは終日英語となる。有意義な週末となるよう期待している。
 

2014年3月20日木曜日

終業式と離・退任式

  年度末の終業式。校歌斉唱に続いて式辞では、「もともと、それほど力に差があるわけではない。目標実現に向け学習意欲と集中力を高めることが何より肝要である」と話した。 

  その後、離・退任式となった。退任、離任される職員10名を紹介し、その後一人ひとりから話をしていただいた。生徒は全員、顔をあげ前を向いて、話される最後の言葉の重みをしっかりと受け止めていた。

  代表生徒から贈られた花束を手に、体育館中央につくられた花道を去っていく離退任者に大きな拍手がおくられた。

  生徒の温かな気持ちに感謝するといった言葉も多く、生徒と職員の絆の深まりを心に刻んだ式となった。

  
  

豪州語学研修(現地からの報告続編)

  3月20日、今日も晴れて暑いため、教室は弱冷房を入れている。午前中の英会話レッスンの話題は朝食とAustralian Slangについてであった。

  morning tea time にはオーストラリア名物のベジマイトをつけたパンと生徒のhost familyからいただいたケーキを食べた。Lunch の後はtable tennisで交流し、バディと仲良く写真を撮ったりコミュニケーションをとっている。

  午後はdrama、sports study、home economicsの授業を受けた。山高は今日が修了式であるが、オーストラリアは2月始まりであり、もうすぐ秋休みとなる。

2014年3月19日水曜日

豪州語学研修(現地報告その2)

   オーストラリア、現地は今日も晴れ、絶好のexcursion(遠足)日和である。
 
  
  午前中はAnimal Welfare League (動物保護施設)を見学し、animal adoption についてfacilitatorから話を聞いた。午後はPenrith shopping centre にてオーストラリアに来て初めてのショッピング体験である。

  bag,T-shirts,loom bandなど、生徒は買い物を楽しんだ。最初は1ドル=100セント=95円の貨幣単位やレートの違いにも戸惑っており、良い経験となったようである。

  コーラ3ドル、ビックマック5ドルと、日本より少し物価の高いことも実感できた。今日も19人全員が元気に、異文化のなかで自己研鑽である。

2014年3月18日火曜日

豪州語学研修(現地からの報告)

 3月18日 快晴、最高気温29℃、午後は半袖で過ごすほど暑い1日となった。
  体育の授業があるため、ほとんどの生徒は運動のしやすい格好で登校した。午前中はオーストラリアについてMelanie先生と、国土の大きさや都市人口の違い、アボリジニー文化について学習した。

  現地生徒によるdidgeridooというアボリジニーの民族楽器の演奏を聞かせていただき、学校内のグランドでブーメランの投げ方を教わった。快晴の中で行われた青空授業は気持ち良く、楽しいものとなった。午後は紫外線も強いため、体育館でバスケットの授業に参加し、現地生徒と一緒に汗だくの日豪交流ができた。

  オーストラリアの生徒達や先生方とも随分仲良くなり、tea time やlunchでも自分から積極的に話しかける姿が目立ち始めるなど、オーストラリアでの生活にも馴染んできた。

互いの人権を尊重

  YouメッセージとIメッセージの違いや、Iメッセージが持つ力が実感できたようである。
  今日は男女共同参画センターから講師をお招きし、1・2年生全員がデートDVについて研修を行なった。
  途中、教員同士、生徒同士が前に出てのロールプレイもあり、互いの人権を守り尊重することについて、身近に捉え考えさせられたようである。
  Iメッセージは、素直な気持ちや真剣さが相手に伝わる。コミュニケーション力を高めるにはどうすればよいか、大きな気づきを得られたに違いない。

2014年3月17日月曜日

語学研修初日

  現地は晴れ、最高気温27℃。朝は涼しいが、日中は上着を脱ぐほどの暖かい陽気である。本日からWycliffe Cristian school での語学研修がスタートした。

  Mr Geoff BOWSER,Principal の歓迎挨拶のあと、Melanie 先生によるEnglish Language Programme があり、午前中は自己紹介、ホームステイ先で使える英会話、英単語ゲームなどのレッスンが行われた。

  英語のみの授業にも次第に慣れてきた様子で、積極的に手を挙げて英語で返答する姿もみられた。また、Morning tea time や Lunchには1人ごとにバディ(host school student)が付添い、午後はバディと同じ授業に参加した。

 帰宅後はホストファミリーと一緒に図書館へ行ったり、ショッピングに付いて行ったり、家族のbirthday BBQ partyに参加したりと、それぞれの家庭ごとにオーストラリアでの生活を楽しんでいる。

2014年3月16日日曜日

豪州到着

 語学研修一行は、本日、早朝シドニーに到着した。飛行機が深夜便であったため、到着時はやや疲れ気味であった。オーストラリア入国審査では英語での質問があり、緊張した場面もあったが難なくクリアした。
   その後、2000年に行われたシドニーオリンピック会場で記念撮影したあと、シドニー郊外の街Warrimooにてホストファミリーと待ち合わせをし、緊張の対面となった。
 
 いよいよ現地での研修のスタートである。今日はそれぞれに素敵な出会いがあったに違いない。

2014年3月15日土曜日

夢を乗せて豪州へ

 
 6時50分、家族の方々や教員に見送られて、20名の生徒は引率教員2名とともにオーストラリアへ出発した。

  出発に際し、バスの前に全員が整列して、代表生徒が、「思いっきり楽しんできます」と元気な声であいさつした。

  昨日、結団式を兼ねて最後の打ち合わせを行い、私からは、「コミュニケーションは自分の思いを伝えようとするところから始まる。上手く伝えようではなく、伝えようとする気持ちが大事である。思いっきり楽しみ、そこから少し学んでほしい」と挨拶した。

 
 生徒や家族それぞれの思いを乗せて、豪州語学研修がスタートした。研修にかける思いや夢を胸に、現地での体験や交流を楽しんできてほしい。

2014年3月13日木曜日

温かな思いやり

 今日2限目、2年生理系数学の授業を行った。最後の授業にと数学科教員がセットしてくれたもので、大学入試センターのベクトルの問題を解説した。

 後方に並んで見える先生たちに、生徒はもちろんであるが、こちらも緊張しながらの授業であった。

 終わった後、代表生徒から贈られた花束を手に教室を出た途端、廊下の両端にずっらっと並ぶ2年生の姿に度肝を抜かれた。

 生徒や先生たちの拍手に包まれながら、感激を胸に2年教室棟を後にした。花束は早速校長室に活けてもらったが、年度末までの間、花を見ながら感動の余韻に浸りたい。

 生徒の温かな思いやりの心こそが、何にも代えがたい本校の貴重な宝である。

2014年3月7日金曜日

おひなさま茶会

 学年末試験も今日で終了し、午後からは校舎内外で生徒が元気に活動している。作法室では、茶道部員が指導者の手ほどきを受けながら、高等女学校の同窓生を迎える準備に忙しい。
  昨年は催されなかったが、同窓生の要望も強く、伝統行事の復活となった。女学校の同窓生の集いである松南会からお預かりしているお雛様を囲んでの茶会であり、訪れた20数名の同窓生が旧交を温めていた。

  夕方、茶道部員が、校長室に和菓子を届けてくれた。

 
  出入りの所作や挨拶、立ち居振る舞いに、茶道部らしさを感じたが、部員たちにとって、女学校の校訓である気高き品性を肌で感じたひと時となったようである。

2014年3月1日土曜日

旅立ちの日

  「素敵な時間を素晴らしい仲間と過ごせたことは、きっとあなたが何事にも真剣に取り組み努力をしたからだと思います。山高での思い出を大切にしながら、一歩一歩成長していってください。」

  保護者から寄せられた「卒業生へのメッセージ」の一つである。本日、式辞の最後に紹介し、卒業生へのはなむけの言葉とした。

  同窓会からの記念品は、校歌歌詞入りマグカップである。昨年までの20年間で湯呑に入れた歌詞が一巡し、今回新たなスタートとなった。

  式が終わり最後のHRの後、アルバムを持って訪れた卒業生で職員室は一杯となった。3年間の出会いを心に大切にしまい、新しい仲間との出会いを求めて巣立つ生徒にプラチナの陽がふりそそぐことを願っている。